2008年09月20日(土)
日立、高速ディーゼルハイブリッド鉄道車両向けリチウムイオンバッテリーシステム開発 [ニュース(鉄道)]
高速ディーゼルハイブリッド鉄道車両向けリチウムイオンバッテリーシステムを世界で初めて開発|ニュースリリース:2008年9月17日:日立
日立製作所では、日立ビークルエナジーと共同で、高速ディーゼルハイブリッド鉄道車両向けのリチウムイオンバッテリーシステムを世界で初めて開発したことを公表しました。
ディーゼル鉄道車両のハイブリッド化は、減速時に発生するブレーキの回生エネルギーをバッテリーに充電し、充電したエネルギーを走行時の動力源に再利用するシステムとなっていますが、現行のシステムでは200km/hを超える高速走行には対応できず、バッテリーの大容量化や高出力化、バッテリー充電時に発生する熱への冷却対策が必要とされてきました。
今回のシステムでは、これまでのディーゼルハイブリッド鉄道車両向けのシステムに比べて、最大4倍の大容量バッテリーを監視制御するコントローラと、約2倍の冷却性能を実現するバッテリモジュール構造とし、200km/hを超える高速鉄道車両に要求される大容量、高出力のバッテリーシステムを実現することが可能となったとのことです。
現在、欧州などで走る高速ディーゼル鉄道車両への置き換えを狙う考えで、3年後の実用化を目指したいとのことです。
200km/hを超える高速鉄道車両に要求されるシステムということで日本の鉄道車両には利用しにくいものではありますが、バッテリモジュールの冷却構造については応用できそうな気がしますね。
より詳しい内容につきましては上記ニュースリリースをご覧ください。
日立、高速ハイブリッド鉄道車両向けリチウムイオンバッテリーを開発 | Response.
FujiSankei Business i. 産業/日立、ハイブリッド化めど リチウムイオンバッテリー 高速ディーゼル鉄道向け
日立製作所は17日、傘下の日立ビークルエナジー(茨城県ひたちなか市)と共同で、時速200キロを超える高速ディーゼル鉄道車両のハイブリッド化に不可欠なリチウムイオンバッテリーシステムを開発したと発表した。試作段階だが、燃費が10〜20%向上し、騒音も抑えることができるという。欧州などで走る高速ディーゼル鉄道車両への置き換えを狙う考えで、3年後の実用化を目指す。
日立のディーゼル鉄道車両のハイブリッド化は、減速時に発生するブレーキの回生エネルギーをバッテリーに充電し、充電したエネルギーを走行時の動力源に再利用するシステム。時速100キロ程度のディーゼルハイブリッド鉄道車両向けのリチウムイオンバッテリーシステムはすでに実用化しているが、高速車両に利用するにはバッテリーの大容量化、高出力化が必要だった。
日立は、従来比で最大4倍の大容量バッテリーを監視制御するコントローラの開発に成功。さらに少ない冷却風で効率よくバッテリーを放熱できるモジュール構造を開発して冷却性能を2倍に引き上げ、高速ディーゼルのハイブリッド化にめどをつけた。
Posted by kqtrain at 12時04分 トラックバック ( 0 ) ツイート
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