2011年07月27日(水)
国土交通省、2010(平成22)年度「成田・羽田両空港間及び都心と両空港間の鉄道アクセス改善に係る調査」の概要について公表 [ニュース(鉄道)]
鉄道:平成22年度 「成田・羽田両空港間及び都心と両空港間の鉄道アクセス改善に係る調査」の概要について - 国土交通省
平成22年度「成田・羽田両空港間及び都心と両空港間の鉄道アクセス改善に係る調査」概要(PDF)
国土交通省では、2010(平成22)年度「成田・羽田両空港間及び都心と両空港間の鉄道アクセス改善に係る調査」の概要について公表しました。
現在、成田・羽田両空港は京急線・都営浅草線・京成線・北総線・成田新高速鉄道線により直通ルートが確立していますが、都心部を通る都営浅草線のスピードアップが難しいことや、都営浅草線の路線が東京駅から離れた場所を通っていることから、東京駅〜成田・羽田両空港間のアクセスを改善するには至っていません。
今後、首都圏の国際競争力を維持・強化していく観点から、都心と両空港及び両空港間のアクセス強化を図るため、2010(平成22)年7月開業の成田新高速鉄道等の既存ストックを最大限活用することを前提に、今回、首都圏空港として相応しいアクセス改善のための調査・検討が実施されました。
想定するルートは京成押上線・都営浅草線の押上駅から短絡線を新たに新設、東京駅丸の内側近くの仲通り地下に新東京駅を設け、京急線・都営浅草線の泉岳寺駅へとつながる延長約11kmのルートです。
この短絡線ルートを用いることで、東京駅〜成田・羽田両空港間のアクセス改善を図るとともに、京成線、北総線及び京急線沿線を中心に広範囲に渡り、東京駅へのアクセス機能が強化されることに加え、地下鉄(丸ノ内線、千代田線、三田線等)との乗換利便性も向上するとしています。
今回はこの構想に関する概算工事費や需要予測も示され、概算工事費に関しては、約3,700億円超の費用が見込まれ、需要見通しは1日あたり約22万人で、内訳は都市内旅客が19万人、空港アクセス旅客は3万人とされています。
今後の課題については、「関係者間の合意形成」「公的負担を抑制させる事業スキーム(枠組みをともなった計画)等の検討の深度化」「安定的な財源確保」「既存線への取り付け等、技術的検討の深度化」「既存線の利便性確保を踏まえたサービス水準等の検討の深度化」などが挙げられています。
大幅なスピードアップが期待できるこのルートが実現すると、横浜や横須賀方面から成田空港への有料特急や、新東京駅へ向かう通勤ライナー、京成線から横浜方面への観光特急、なんていうのも実現するかもしれないですね。
Posted by kqtrain at 00時00分 トラックバック ( 0 ) ツイート
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